三好市の醤油はここから始まりました
Q:いつ頃から醤油製造業を始めたのですか?
明治33年創業です。もともとはたばこ商家でしたが、先々代から醤油製造業になりました。三好市池田町で醤油屋としては一番古く、当時九州から専門家を呼んで製造を開始しました。その当時は、他の池田町内の醤油屋さんも見習いに来ていたそうですよ。醤油はまろやかでしょっぱさの無い、昔からの味です。うちの醤油じゃなければお料理ができない、と言ってくださるお客様も地元に大勢いらっしゃいます。Q:あゆの姿煮について教えて下さい。
40年程前に、醤油を使って何か池田町らしい商品ができないかということで、醤油で甘辛く煮たあゆの姿煮を開発しました。徳島の清らかな水で育まれた良質の徳島県産あゆにこだわっています。頭まで全部食べられるので、一口大に切ってお弁当やお茶漬けに入れたり、にしん蕎麦のようにお蕎麦に入れたりするのがおすすめです。子持ちあゆの姿煮も要望があり、去年の夏から作り始めました。Q:口コミでも注文が来る程人気だそうですね。
この味を出すために色々と研究を重ねました。まずあゆの色味が均等になるように、煮るときに使う竹かごを知り合いに特注しました。また臭みを消す作用のある阿波番茶で炊いたり、地元のお酒の三芳菊を使ったり、梅干しを入れて味をさっぱりさせたりと、材料にもこだわっています。また、秘伝のゆずのジャムを少し加えているのもポイントです。