地元の食材へのこだわりは、地元への愛着
Q:工房の成り立ちを教えて下さい。
昭和50年頃には山城町に9つの生活改善グループがあったんですよ。生活改善グループは、地元農家の主婦の集まりなんです。近くに、大歩危・小歩危の観光地があるため、地元で作った土産品をそこで販売しようと、昭和60年頃に1グループ1品の特産品づくりを目標に頑張っとったんです。Q:商品の原材料を地元のものにこだわっているそうですね。
なるべく三好市内や近いところで材料は仕入れて使っとるよ。生産者の顔がわかって安心するやろ。この山城町は昔から雑穀類の栽培が盛んだったんよ。それで、商品開発をする時に、お餅にこきびやたかきびを入れて地元のものを活かした昔ながらの味を出しとんよ。他には近くで採れた山蕗やぜんまい、わさびを使った商品もあるけど、標高の高いところで採ってきてるので、香りが高く味が良いと喜ばれてるんよ。あと、こんにゃくも昔ながらの作り方を守って、生芋から作って薪を焚いた灰を使って固めてるよ。どの商品も、保存料は全く使わないようにしてるんよ。Q:お弁当も人気だそうですね。
肉は全く使わず、吉野川のあめごや野菜、山菜を使った昔ながらの懐かしいお弁当なんだけどね。10名以上で、2、3日前に予約をしてもらえれば大丈夫だよ。県外の人が来る会議や法事などでも使ってもらって喜ばれているよ。